初めての転職でやってはいけない3つのこと

2025.06.24







1、はじめに|その「違和感」、ちゃんと整理できていますか?

なんとなくモヤモヤしている人が増えている理由

「このまま今の会社にいていいんだろうか?」

「なんとなく転職サイトを見てるけど、まだ動く勇気が出ない」

「“もっと成長したい”と思う反面、失敗するのが怖い——」

そんなふうに、明確な不満はないけれど、心のどこかでモヤモヤしている。 実は今、そう感じる20代が増えています。

SNSで同期のキャリアや年収を目にしたり、 ふと転職サイトを開いて求人を眺めてみたり——。

特別なきっかけがなくても、日常の中に“モヤモヤの火種”はたくさん潜んでいます。

そしてこのモヤモヤは、多くの場合「自分を変えたいけど、失敗したくない」という矛盾から生まれます。 リスクを取る勇気と、現状に留まる安心感。その間で揺れ動く気持ちこそ、転職を考え始めた証かもしれません。


20代後半は「キャリアの転機」を感じやすい時期

20代後半、社会人歴でいうと4〜5年目。

「なんとなく転職サイトを見てるけど、まだ動く勇気が出ない」

新卒の“がむしゃらな時期”を乗り越え、ある程度仕事を任されるようになったこのタイミングは、多くの人が「この先のキャリア」を意識し始める転機です。

  • 上司の働き方が、自分の10年後に見えてしまった
  • 同期が転職や昇進で先に進んでいる気がした
  • 頑張っても評価されない構造に、限界を感じ始めた

こうした“小さな違和感”が重なり、「このままでいいのか?」という問いが生まれます。 この時期の選択は、その後のキャリアの方向を大きく左右する可能性があるからこそ、焦らず、自分に正直になることが大切です。





2、なぜ初めての転職は失敗しやすいのか?

行動の動機があいまいになりがち

初めての転職では、「失敗したくない」「今より良くしたい」という思いが先行し、目的や軸があいまいなまま動き始めてしまう人が多くいます。 その結果、「転職したのに満たされない」「また同じことで悩んでいる」と後悔するケースが少なくありません。

たとえば、同期の年収アップや昇進の話を聞いて「自分も動かないと」と焦ることがあります。

しかしこの段階では、“なぜ転職したいのか”が明確になっていないため、判断基準が曖昧になりがちです。


「転職=ゴール」と捉えてしまう心理

「内定が出た=成功」と捉えるのは、初めての転職でありがちな誤解です。 “内定”という結果に安心し、その企業が自分に本当に合っているかを冷静に見極めないまま決めてしまうことも。

でも本当は、転職はゴールではなくスタート地点。 “選ばれる”ことに満足せず、自分が“選びたい”と思えるかどうかが大切です。


成功のカギは“目的思考”と“自分軸”

転職で後悔しない人の共通点は、「どんな働き方をしたいのか」「何を大事にしたいのか」が言語化されていることです。 たとえば「成果で評価されたい」「もっと裁量がある環境で働きたい」など、自分なりの基準を持つことで、求人選びの目が変わります。





3、. やってはいけないこと①:「なんとなく求人サイトを見る」

情報の波に飲まれ、自分を見失う危険

「とりあえず求人を見てみようかな」——多くの人が最初にとる行動ですが、これが意外と危険です。 目的が曖昧なまま求人に触れると、条件や社名の“良さそう感”に引っ張られ、自分の軸がどんどん薄れていきます。


求人閲覧は「最後」でいい理由

実は、求人を探すのは最後でも遅くありません。 先にやるべきなのは、「自分にとって大事な価値観やキャリアの方向性」を明確にすること。 情報が多すぎる今の時代、求人をいきなり見始めると迷走しやすいのです。


はじめにやるべきは“価値観の棚卸し”

  • どんな働き方をしたいのか?
  • 評価されたいのか、自由に挑戦したいのか?
  • プライベートと両立したいのか?

こうした価値観を明確にすることで、求人を見るときの“判断フィルター”ができあがります。 このフィルターがあるだけで、情報に振り回されることがグッと減ります。





4、やってはいけないこと②:「今の会社が嫌だから辞める」

不満ベースの転職は「反復ループ」になりやすい

「上司が苦手」「残業が多い」「やりがいがない」——

このような不満を理由に転職する人は少なくありません。 しかし、“何が嫌か”だけに目を向けると、次の職場でもまた似たような不満にぶつかるリスクがあります。


自分の“本当の違和感”を掘り下げる質問例

  • その不満の裏にある「本当の価値観」とは?
  • 「評価されたい」「裁量を持ちたい」など、何が満たされていない?
  • どんな状態なら納得して働ける?

こうした問いかけを通じて、“嫌なこと”ではなく“叶えたいこと”を明確にしていくことが鍵です。


「辞めたい理由」ではなく「求めたい環境」を言語化しよう

「辞めたい」から始まる転職は、“逃げ”の転職になりがちです。 それよりも、「どんな環境で働きたいか」「どう成長したいか」を言語化し、前向きな転職理由に変えることが大切です。





5、やってはいけないこと③:「内定が出たから決める」

内定=ゴールと勘違いする人の末路

「面接も悪くなかったし、内定が出たからここに決めよう」——

これは最も多い失敗パターンです。 その判断の背景に「なんとなく」「そろそろ決めなきゃ」という曖昧な感覚しかないと、入社後に“違和感”が残りやすくなります。


決断の根拠が“納得感”である必要

満足のいく転職を実現した人は、必ず「この会社を選んだ理由」を自分の言葉で説明できます。 納得感があれば、入社後の迷いや後悔もグッと減ります。


「この会社を選びたい」と思える判断軸を持とう

  • この会社で成長できるか?
  • 理想の働き方に近づけるか?
  • 価値観が合っているか?

これらを冷静に判断できる“軸”があれば、内定が出たときに「ここに行きたい」と胸を張って選ぶことができます。 “受け身”ではなく“選ぶ側”のスタンスを持ちましょう。





6、まとめ|焦らず、比べず、“自分軸”からはじめよう

転職に正解はありません。 「焦らないこと」「他人と比べないこと」 ——この2つが、20代後半の転職で特に重要な視点です。

今感じている“違和感”は、あなたがキャリアを変えるべきタイミングを迎えているサインかもしれません。 だからこそ、求人を探す前にやるべきことがあります。


自分にとって「何が大切か」「どうなりたいか」

——この“自分軸”を整えることが、後悔のない転職への第一歩です。

転職は「逃げ」でも「妥協」でもありません。 納得して選ぶための行動です。

あなた自身の言葉で未来を描き、胸を張って「この会社を選びたい」と言える転職を、ここから始めましょう。





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