職種未経験OKの求人はなぜ通らない?落ちる人に共通するNG例

2025.05.02

「未経験OK」と書かれているのに、なぜか書類選考で落ち続ける…。そんな悩みを抱える方に向けて、職種未経験の転職でやりがちなNG例と通過率を上げるポイントを解説します。








1、職種未経験OKなのに通らないのはなぜ?

「未経験OK」の本当の意味とは?

「未経験OK」と書かれている求人でも、誰でも受かるわけではありません。企業が求めているのは、“未経験でも早期に活躍できる可能性のある人材”。

つまり、ポテンシャルや意欲、成長の早さを重視しています。完全にゼロから教えるつもりはなく、「基礎的なビジネススキルがある」「調べて動ける」などの姿勢も見られているのです。

書類や面接では、“未経験だけど任せられそう”と思わせる工夫が必要です。



求人票と企業側の期待値のギャップ

「未経験OK」と書かれていても、実際には企業側が心の中で期待している人物像とのギャップがあることは珍しくありません。たとえば、前職での経験が活かせそうな人、自走力がある人、最低限のコミュニケーション能力がある人など、”即戦力寄りの未経験”を想定している場合も。

求人票の文面だけを鵜呑みにせず、企業がどんな人材を本当に求めているのかを読み解く力が、書類選考通過のカギになります。

通らない人の共通点とは?

職種未経験OKの求人に応募しても通らない人には、いくつか共通する傾向があります。たとえば、「未経験なので…」と自信のなさがにじむ表現や、志望動機が浅く本気度が伝わらないケース。

また、これまでの経験と応募先との接点を示せていない人も多いです。「やってみたい」だけでは採用されにくく、企業は“なぜこの職種か”と“なぜあなたなのか”をしっかり見ています。熱意と適性を言語化できているかが勝負の分かれ目です。





2、職種未経験で落ちる人のNG例【実際によくある】

自己PRが“未経験”を言い訳にしている

職種未経験者がやりがちなNGのひとつが、「未経験だから…」と自己PRで言い訳のように使ってしまうことです。たとえば「未経験ですが努力します」「勉強中です」だけでは、具体性がなく説得力に欠けます。

企業が求めているのは、未経験でも“任せられそう”と思える根拠。これまでの経験で培ったスキルや考え方をどう活かせるのか、自分なりの強みを明確に伝えることが大切です。未経験はハンデではなく、視点の違いとして活かす意識を持ちましょう。



志望動機が浅くて熱意が伝わらない

志望動機が「興味があるから」「挑戦したいから」だけだと、企業には本気度が伝わりません。特に職種未経験の場合は、「なぜこの職種なのか」「なぜこの会社なのか」を具体的に語ることが重要です。

業界研究や企業理解が浅いと見抜かれやすく、すぐに落とされてしまうケースも。熱意を伝えるためには、自分の過去の経験と応募先の仕事がどうつながるのか、納得感のあるストーリーで伝えることがカギになります。

職務経歴書がただの作業経歴になっている

職務経歴書でよくあるNGが、「やったこと」だけを並べた“作業報告書”のような内容になっていることです。たとえば「接客を担当」「資料作成を実施」などの事実だけでは、あなたの強みや成果は伝わりません。

大切なのは、業務を通じて何を工夫し、どんな成果を出したのかを具体的に示すこと。数字やエピソードを交えて「どう貢献したか」を明確にすれば、未経験職種でも“使える人材”として見られる可能性が高まります。





転職理由に一貫性がない

転職理由に一貫性がないと、「なんとなく転職したい人」「長続きしなさそう」とマイナスの印象を持たれがちです。職種未経験に挑戦する場合こそ、これまでのキャリアとこれからの方向性に“つながり”を持たせることが大切。

たとえば「前職で〇〇に興味を持ち、より専門性を深めたいと感じた」など、過去の経験と転職動機を一貫したストーリーに落とし込むことで、納得感のある転職理由として評価されやすくなります。

「成長したい」だけで終わっているアピール

「成長したいです」という言葉だけでは、漠然としていて採用担当者の心には響きません。特に職種未経験の場合は、「なぜその職種で成長したいのか」「どんなスキルを身につけたいのか」まで具体的に伝えることが重要です。

また、成長意欲を示すだけでなく、それを行動で裏付けるエピソード(資格取得の勉強を始めた、関連業務を手伝ったなど)があると説得力が一気に増します。“成長したい”はスタート地点。そこから何を目指すかを語りましょう。





3、職種未経験でも通る人がやっている5つの工夫

経験をスキルに変換して伝える

職種未経験でも書類が通る人は、過去の「経験」をそのまま終わらせず、「スキル」として変換して伝えています。たとえば「接客経験」なら、コミュニケーション力や問題解決力に置き換えられます。

企業は“直接の経験”よりも“活かせる能力”を見ています。そのため、経験を抽象化して、応募先の業務にどう応用できるかを明確に言語化することが重要です。「経験がないから無理」ではなく、「こう活かせます」と言えるかがポイントです。



「なぜその職種か」を明確に語る

職種未経験での転職では、「なぜその職種に挑戦したいのか」を具体的に語ることがとても重要です。ただの“興味”や“憧れ”だけではなく、過去の経験や気づきとつなげて理由を説明することで、説得力が増します。

たとえば「前職で〇〇を経験し、もっと□□に関わりたいと思った」など、キャリアの延長線上にその職種があることを示せると◎。志望動機に“納得感”があるかどうかが、選考通過のカギを握ります。

応募先の業界研究をして差をつける

職種未経験であっても、業界研究をしっかり行うことで他の応募者と差をつけることができます。業界のトレンドや競合との違い、将来性などを理解した上で志望動機に盛り込むと、「この人は本気で業界に飛び込もうとしている」と伝わります。

とくに未経験の場合は、“知識不足”より“熱意と理解力”が重視されることも多いため、浅く広くではなく、1社1業界に絞った深掘りが効果的です。企業理解は、未経験のハンデを補う武器になります。





書類で“意欲”と“適性”を伝える工夫

職種未経験の転職では、書類で「意欲」と「適性」の両方を伝えることが重要です。意欲は志望動機で、「なぜこの仕事がしたいのか」「どんな価値を提供したいのか」を具体的に。

適性は職務経歴書で、過去の経験をどのように新しい職種に活かせるかを示します。たとえば「営業経験で培った課題解決力を、企画職でも活かせる」といったように、企業側が“この人なら未経験でも育ちそう”と思える構成が効果的です。

第三者のアドバイスを取り入れる(添削・エージェント活用)

職種未経験での転職活動は、自己流で進めると判断ミスやアピール不足に陥りやすいものです。そんなときこそ有効なのが、第三者からの客観的なアドバイス。転職エージェントに書類の添削や面接対策を依頼することで、自分では気づかなかった改善点や強みを知ることができます。

特に未経験職種では、“どの経験が活かせるのか”をプロ目線で整理してもらえるのが大きなメリット。自己流から抜け出す第一歩として、積極的に活用しましょう。







4、まとめ|“未経験OK”は受かる保証ではない。だからこそ差をつけよう

「未経験OK」と書かれていても、誰でも歓迎されるわけではありません。企業は“育てやすく、戦力になりそうな人”を求めています。だからこそ、ただ応募するのではなく、自分の経験をどう活かすか、なぜその職種に挑戦したいのかを明確に伝えることが大切です。

準備や工夫次第で、未経験でもしっかりチャンスは掴めます。だからこそ、“差がつく行動”で一歩リードしましょう。未経験でも、選ばれる人には理由があります。



「未経験OK」の求人でも通らないのには理由があります。大切なのは、意欲と適性を具体的に伝えること。ポイントを押さえて準備すれば、未経験でもチャンスは必ずあります。





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