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転職サイトに登録したものの、応募どころかレジュメすら手を付けられない──
そんな状態に、心当たりはありませんか?
実はこの状況、決して珍しくありません。 「興味はあるけど、不満が明確なわけじゃない」「動く理由が見つからない」 そんなモヤモヤを抱えたまま、日々の忙しさに流されてしまう方はとても多いのです。
大切なのは、「動けていない=意志が弱い」ではない、ということ。 それはむしろ、“自分のキャリアと真剣に向き合っている証拠”かもしれません。
転職に慎重なのは悪いことではありません。 むしろ、今の会社をすぐに飛び出さない冷静さは、あなたの強みです。
よくあるのは、「転職したい気もするけど、明確な理由がない」という状態。 その背景には──
があります。 つまり、動けないのではなく、「考えている最中」なんです。
スカウトメール、求人レコメンド、SNSで流れる成功体験── 情報が多すぎる今の時代では、「何が正解か」が見えづらくなっています。
誰かの成功事例が、あなたにとってのベストな選択とは限りません。 だからこそ、自分のペースで、正しく整理する時間が必要です。
不満はないけど、10年後の自分を想像できない。 これは、「転職する理由が見えない」状態ではなく、 “今のままでいいのか”という違和感のサインです。
目的地が決まらないと、行動も決められません。 だからまずは、“自分はどうなりたいか”を言語化することが先なんです。
同僚や上司に転職の話はしづらい。 家族に話しても「今のままでいいじゃん」と返される。 そんな孤立した気持ちになる方も多いです。
だからこそ、利害関係のない“第三者”の存在が必要です。 キャリアの話をフラットにできる場所は、あなたの思考を前に進めてくれます。
実際に「登録だけして3ヶ月動けなかった」Nさん(27歳・営業)の例をご紹介します。
彼は「今の会社に不満はないけれど、同期が次々転職している」ことにモヤモヤを感じていました。 面談では、こんな本音が整理されていきました。
この“気づき”により、「なんとなく転職したい」が 「○○を得るために転職を考える」という意志に変化しました。
「まだ応募してない=動いていない」と思う必要はありません。
これらすべてが、立派な転職活動の“準備段階”です。 むしろ、納得感のある転職をする人ほど、この準備を丁寧に行っています。
「転職するかどうかはまだ決めていない」
「でも、このままでいいのか不安はある」
そんなときに大切なのは、「焦らず、でも止まらないこと」です。
こうした準備があることで、いざというとき、 “選ばれる側”ではなく、“選べる側”の自分になれます。