30代の転職で“刺さる志望動機”とは?例文3選とNGパターン

2025.10.25






1、はじめに|30代の転職で「志望動機」が重要な理由


30代の転職は、20代のときよりも“経験値”を前提に見られるタイミングです。 採用担当者がチェックしているのは、スキルや実績だけでなく、「この人がなぜ今、うちに来たいのか」という“動機の整合性”。

つまり、「志望動機」は“あなたのキャリアストーリー”を伝える鍵になります。

30代の転職で評価される志望動機の特徴は次の3つです。


  • ・キャリアの一貫性があること(過去→現在→未来がつながっている)
  • ・成長意欲が感じられること(新しい挑戦を前向きに捉えている)
  • ・企業との共通点があること(ビジョン・事業・価値観に共感している)

ここが整理できていないと、「なんとなく転職したい人」という印象になりやすいのです。





2、志望動機と転職理由の違いを理解しよう


意外と多くの人が混同しがちなのが、「転職理由」と「志望動機」の違いです。

  • ・転職理由:なぜ今の会社を辞めたいのか
  • ・志望動機:なぜ次の会社に入りたいのか

つまり、「過去」ではなく「未来」を語るのが志望動機です。


NG例

「残業が多く、ワークライフバランスを重視したいと思い転職を決めました。」

OK例

「仕事の質と成果のバランスを見直し、より効率的に成果を出せる環境で力を発揮したいと考えています。」


同じ意味でも、“不満”ではなく“目的”で語ると、印象は大きく変わります。





3、刺さる志望動機を作る3つのステップ


3-1. 自分のキャリアの一貫性を整理する


まずは「これまで何を軸に仕事を選び、どう成長してきたか」を振り返りましょう。

たとえば、営業職なら


  • ・「顧客課題を解決する力を磨いてきた」
  • ・「提案力を通じて信頼関係を築いてきた」

というように、自分の“キャリアの軸”を見つけることが大切です。 この軸が見えると、「なぜこの企業で働きたいのか」が自然に導き出せます。


3-2. 「成長意欲」を具体的に伝える


30代の転職では、「これまで何をしてきたか」だけでなく「これから何をしたいか」も重視されます。


  • ・「プレイヤーとして培った営業力を活かし、チームの成果を最大化するマネジメントに挑戦したい」
  • ・「培った業界知識を活かしながら、新しい分野での専門性を高めたい」

など、自分の“次のステップ”を明確に言語化することが大事です。


3-3. 企業のビジョンと自分の軸を重ねる


採用担当者が「この人いいな」と感じるのは、企業の方向性とあなたの想いが重なる瞬間です。


そのために意識したいのが、以下の3つ。

  • ・企業のビジョン・ミッション
  • ・事業内容・今後の展開
  • ・社風・働き方の特徴

これらを理解したうえで、「自分の経験をどう活かせるか」「どの部分に共感したか」を伝えると、説得力が生まれます。






4、志望動機の例文3選(30代向け)


例文①:同業界へのキャリアアップ型


現職では法人営業として顧客課題の解決に注力してきました。より上流で戦略的な提案を行う環境で、自身の営業スキルを磨きたいと考え、御社を志望しました。 特に、御社の◯◯事業ではデータを活用したコンサルティングに力を入れており、これまでの経験を活かしつつ、より高いレベルで顧客価値を提供できると感じています。


例文②:異業種へのスキル転用型


前職ではメーカーでの品質管理を担当しておりました。製品開発の現場で培った「改善力」を、サービス業界での業務効率化に活かしたいと考えています。 御社の◯◯部門では、現場主導の改善活動に取り組まれており、私の経験が貢献できると感じました。


例文③:マネジメント・リーダーシップ型


これまでプレイヤーとして成果を上げてきましたが、今後はチーム全体の成果を最大化する立場で貢献したいと考えています。 御社の「挑戦を歓迎する風土」に惹かれ、部下育成やチームづくりを通じて、組織成長に関わりたいと思い志望しました。





5、面接官が“刺さらない”と感じるNG志望動機


❌ 不満だけで終わる

「給与が低い」「上司と合わなかった」 → “過去の不満”より“未来の挑戦”に言い換える。


❌ 抽象的すぎる

「成長できる環境で働きたい」 → “何を”“どう成長させたいか”を具体的に。


❌ 会社理解が浅い

「御社の社風に共感しました」 → “どんな部分にどう共感したのか”を明確に。





6、志望動機がうまく書けないときの対処法


どうしても言葉が出てこないときは、次の3つの質問を自分に投げかけてみましょう。


  • 1、これまでの仕事で「一番やりがいを感じた瞬間」は?
  • 2、その経験から「今後も大切にしたい価値観」は?
  • 3、その価値観を「どんな環境で実現したい」と思う?

この3つを整理するだけで、“転職理由”が“志望動機”に変わります。





7、まとめ:30代の志望動機は“過去”ではなく“未来”を語ろう


30代の転職では、キャリアの積み重ねと将来への展望が両方求められます。 志望動機は、あなたの「これまで」と「これから」をつなぐ言葉です。


  • ・不満ではなく、目的を語る
  • ・過去の経験を未来の挑戦につなげる
  • ・企業と自分の共通点を見つける

焦らずに、自分のキャリアを“言語化する時間”を持つことで、志望動機は自然と形になります。




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