商社で4年目の27歳営業職。それなりに任されるようになって、周囲からの評価も悪くない。でも、ふと立ち止まったときにこう思う──
「このままここで働き続けて、自分はどうなるんだろう?」
「成長している実感がない」
「キャリアを動かすべきか、でも何を軸にすればいいのか分からない」
これは、まさに“キャリア迷子”の状態です。そしてこの悩みは特別なものではなく、 20代後半を迎えた多くのビジネスパーソンが通る通過点でもあります。
転職において重要なのは「やりたい仕事」や「業界」よりも、まずは自分の転職タイプを知ること。転職が成功するかどうかは、“職種との相性”よりも“自分の価値観と企業の環境の一致”で決まるからです。
以下の診断で、あなたが今抱えているモヤモヤの正体を明らかにし、そこからどんな環境を目指せばいいか整理してみましょう。
あなたの今の気持ちに近いものを選んでください。(設問は省略・前述の内容を使用)
A〜Dの中で一番多く選んだものが、あなたの転職タイプです。
A. 仕事量やプレッシャーが多すぎる
B. 頑張っても評価されていない
C. 毎日がルーティンで、成長実感がない
D. このままここにいていいのか、将来に不安がある
A. 体力的にも心的にも“余白”のある働き方
B. 頑張った分だけ、評価や年収で返ってくる環境
C. フラットで自由、変化に富んだ職場
D. 自分の“キャリア資産”が蓄積されていくような仕事
A. チームに感謝されたとき
B. 目標達成で上司に褒められたとき
C. 自分で工夫して上手くいったとき
D. 新しいスキルや視点を得られたとき
A. メンタルが安定する働き方
B. 年収アップ・明確な評価制度
C. 裁量・スピード感のある環境
D. 市場価値が上がるスキルや経験
A. 今の働き方に限界を感じている
B. もっとチャレンジしたい
C. なんとなく今の環境が合っていない
D. この先のキャリアを考え始めた
A. 人間関係や安心感
B. 成果がきちんと認められること
C. 自分らしく働けること
D. 将来に役立つ経験を積めること
A. 無理せずマイペースに取り組める環境
B. 期待されて“任されたとき”に燃える
C. 小さな改善・提案が受け入れられる組織
D. 複数の職能や業界と関われる職場
A. 毎日安定して笑顔で過ごせている
B. 年収も役割も、数字で結果を出している
C. 自分らしいキャリアを築いている
D. 専門性を身につけて、将来に余裕がある
Sさん(仮名・27歳)は、都内で働く総合商社勤務。新卒から法人営業を担当し、実績も悪くない。でも、同期がスタートアップで昇格している姿をSNSで見て、こう思ったそうです。
「あいつ、もうマネージャーなのか…年収も自分より高いかも」
「このまま今の会社で10年経っても、自分はどこまで行けるんだろう」
その焦りと違和感をきっかけに、Sさんは初めて転職エージェントに相談をしました。
話を聞いていく中で見えてきたのは「何かしたい」ではなく「このままじゃ危ない」という、静かな危機感。Sさんは診断でいう「D:アップデート型」に当てはまりました。
この視点から企業選びを始めたことで、
職種は営業のままでも、環境が変わると得られる手応えが変わることに気づいたのです。
転職は、「会社を変える」ことではなく、「働き方・生き方・あり方を再設計する機会」です。その第一歩として、「なぜ迷っているのか」「何を求めているのか」を明確にすることは、 自分の人生に責任を持つ、ということに他なりません。
あなたも、まずは“自分を知るところ”から始めてみませんか?