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20代後半になると、多くの人が以下のような“見えない壁”にぶつかります。
これは決してあなただけの悩みではありません。
“辞めたい理由がない”けど、“続けたい理由もない”というグレーな状態は、むしろ20代後半の多くが通る道なのです。
Sさん(仮名・27歳)は、新卒から大手商社で営業職として勤務。
社内での信頼もあり、順調にキャリアを積んでいました。
「ただ、ふと“このままここで10年働いたら、どんな30代になるんだろう”と考えたんです」
「SNSを見たら、同期はもうベンチャーでマネージャーに。年収も100万近く違うらしくて…」
「でも、自分には“転職する明確な理由”があるのかと聞かれると、答えられない自分もいました」
まさに、転職理由が“ぼんやりしている”状態。
そんなSさんが、自分の中にある違和感を整理することで、「成果が正しく評価される」「若手に裁量がある」と捉え直し、ベンチャーへの転職を成功させ、キャリアの手応えを取り戻したのです。
不満ではなく、「足りない」と思っているものを洗い出してみましょう。
✔ 評価されていない実感
✔ 成長の実感がない
✔ チームや上司との関係が希薄
✔ 同じことの繰り返しに飽きてきた
→これらはすべて、立派な転職理由のタネになります。
理想像が描けないなら、「こんな働き方だけはイヤ」を明確に。
Sさんの例では:
「係長の○○さんが、毎日遅くまで働いても評価されていなかった。その姿に“10年後の自分”が重なって怖くなった。」
この「こうなりたくない」が、→「成果で評価される環境に行きたい」
というキャリア選択の軸になったのです。
以下の項目から、あなたが転職で大事にしたい軸を3つだけ選んでください。
この「自分軸」が定まることで、求人を選ぶ目線も、エージェントとの会話も変わってきます。
転職には、“ドラマチックなきっかけ”なんて必要ありません。
「何か大きな不満があるわけじゃないけど、今のままじゃ未来が描けない」
そんな風に思えたなら、それは十分な“サイン”です。そして、その違和感をちゃんと整理できた人ほど、転職でも後悔しない選択ができるのです。