【転職タイミングの見極め方】動くべき“3つのサイン”

2025.07.23



「このままでいいのか?」と感じたら、それは“はじまりのサイン”

「仕事に大きな不満があるわけじゃない」
「でも、10年後もこの働き方してるのかな…?」

これは、ある27歳・総合商社の営業職(仮名:Sさん)からのご相談で出た言葉です。

営業成績は安定。上司からの信頼もある。
でも心のどこかに、「このままここで過ごしていていいのか?」という疑問がふとよぎる。

──もし、あなたにもそんな気持ちがあるなら。
その違和感こそが「キャリアの次のステージ」に進むための“はじまりのサイン”かもしれません。

【実体験】モヤモヤの中にあった“転職の3つの兆し”

Sさんが最終的に転職を決断するまでには、いくつかの“気づき”がありました。その内容は、実は多くの20代後半の社会人が直面するものでもあります。

以下にご紹介する「転職の3つのサイン」はSさんとの実際の面談をもとにまとめたものです。

サイン①:上司の姿が「自分の10年後」にしか見えなくなった

「入社当初、あこがれていた課長が評価されず異動になったとき、
“この人の10年後=自分の10年後”かもしれないと思ってしまったんです」

これは、ある種の“キャリアモデルの崩壊”です。評価されない、ポストが詰まっている、働き方が過酷。

「この会社で頑張り続ける未来」に現実味が持てなくなったとき、人は次の選択肢を探し始めます。

サイン②:「成果を出しても、なぜか満たされない」

「営業表彰を受けても、“やりきった!”より“で、これからどうする?”という気持ちの方が強かった」

これは、“キャリアの伸びしろが見えなくなっている”サインです。

今いる環境では、これ以上成長できないかもしれない──そんな直感が働いたとき、次のチャレンジへの意識が高まります。

サイン③:「しっかり寝ても、疲れが取れない」状態が続く

Sさんはこう話していました。

「寝ても疲れが取れなくて。金曜の夜が一番ほっとして、日曜の夜が一番つらい。
“働きたくない”じゃなくて、“今の働き方に限界を感じている”って気づきました」

これは、心と体が発する“レッドサイン”です。

生活習慣、仕事のリズム、職場環境──どれかが自分にフィットしていない状態が長く続くと、「じわじわと心をすり減らす感覚」に襲われるようになります。

転職に踏み出す前に、“すぐ辞める”ではなく“自分を知る”という選択を

Sさんも、すぐに退職届を出したわけではありません。
むしろ彼が最初に行ったのは、「自分の違和感に向き合う」ことでした。

以下のようなステップを通じて、自分の転職軸を見つけていったのです。

✔ STEP1:「なぜ、今の状態にモヤモヤするのか?」を書き出す

  • 「評価が上がらない?」
  • 「上司との関係性?」
  • 「仕事内容が単調?」

“何に”違和感があるのかを、可視化するだけで気持ちは整理されていきます。

✔ STEP2:「どうなりたいか」の未来像を描いてみる

  • 「30歳のとき、どんな働き方をしていたいか?」
  • 「年収や裁量は?」
  • 「どんなチームで、どんなポジションに?」

目的地が見えれば、今の場所でたどり着けるのかの“ルート選択”ができます。

✔ STEP3:「今の会社で実現できるか」を冷静に照らし合わせる

「上司の働き方は自分の目指す姿か?」
「この会社に、3年後の自分がワクワクできる道筋はあるか?」

冷静に現実を見つめた結果、転職“すべきかどうか”が見えてくるのです。

転職は“目的のある行動”として選ぼう

「転職してから考えよう」では、後悔してしまう可能性が高くなります。なぜなら企業も「どうなりたいか」が明確な人を求めているからです。逆にいえば自分の軸が言語化できれば、企業からも選ばれやすくなるのです。

最後に:違和感を“見過ごさない”ことが、後悔しないキャリア選びの第一歩

今すぐ辞める必要はありません。
でも、今の違和感を「なかったこと」にして働き続けるのは、もっと危険です。

Sさんのように、

  • ・自分の未来を描いてみる
  • ・今の場所と照らし合わせる
  • ・必要なら新しいフィールドに踏み出す

このプロセスを踏んだ方は、次の職場で圧倒的な納得感をもって働けるようになります。自分がどうなりたいのか、まずは紙に書いてみましょう。

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