「今の会社が嫌いなわけじゃない」
「でも、今のままでいいのか不安になる」
「でも…転職するって、裏切りじゃないの?」
これは、今まで私(転職エージェントの河合)が出会ってきた20代後半の方々の多くが抱えていた“転職の葛藤”です。転職に興味はあるのに、いざ動こうとすると、「会社に申し訳ない」「育ててもらったのに」と心にブレーキがかかってしまう。
でも、それって本当に“転職しちゃいけない”理由になるのでしょうか?
実はこの感情は、あなたが誠実で責任感が強い証拠です。
こうした想いは、どれも立派な価値観。
でも――“自分のキャリアを選ぶ自由”まで制限する必要はないんです。
転職とは、「誰かを裏切る行為」ではなく、自分の人生に責任を持つ“選択”です。
Eさんは、プライム市場上場の総合商社で営業を4年間務めていました。
真面目で仕事熱心な性格で、社内でも評価は上々。ただ、心のどこかにモヤモヤがありました。
「このまま10年経っても、年収600万で営業続けてるのかな…?」
「上司みたいに深夜まで働いて、評価も曖昧で…それが自分の未来かも」
そう感じ始めても、すぐに転職には踏み切れませんでした。
「だって、今の会社に不満があるわけじゃないし…」
「今辞めたら、周りに迷惑かかるし…」
でも彼が大きく一歩を踏み出せたきっかけは、「キャリアの相談だけでもしてみよう」と思ったことでした。転職エージェントとの面談では、“辞める前提”ではなく、自分の価値観や強みを客観的に見つめ直すことから始まりました。
「話しているうちに、自分が“何を大事にしてるのか”が見えてきたんです」
「転職って、“感謝と両立できる選択”なんだなと思えました」
最終的にEさんはIT系のコンサル企業にキャリアチェンジ。
今では、「自分の強みが活きている実感がある」と生き生きと話してくれます。
今、あなたが転職について考えているなら――
最初にやるべきことは、「辞めるかどうか」を決めることではありません。
まずは以下のステップから始めてみましょう:
→ 頭の中を整理するだけでも、ずいぶんスッキリします。
→ 言葉にすることで、自分の本音に気づけることが多々あります。
転職とは「今の会社が悪いからするもの」ではありません。
もっと自分を活かせる場所を探す“前向きな行動”です。そして罪悪感を感じるあなたほど、会社にも仕事にも誠実に向き合ってきた人。
そんなあなただからこそ、“自分の人生に対しても真剣に選べるはず”です。
「まだ辞めるか分からないけど話してみたい」
そんな方も大歓迎です。あなたの“次の選択”のヒントになるかもしれません。