・今の会社に不満はないが、漠然としたモヤモヤを感じている
・過去と比べて成長はしているけど、次に進むべきか迷っている
・成果主義・KPIで頑張ってきたタイプで、評価や限界に壁を感じ始めている
・転職=“逃げ”ではなく、“前向きな選択”にしたい
「難しい案件を1人で任されて、無事に終わった」
「顧客から“次も君にお願いしたい”と言ってもらえた」
「売上も評価も、社内で十分に結果を出している」
──そんなふうに、確かな手応えや成長を実感しているのに、心のどこかで“このままでいいのかな”と感じているあなたへ。実は、それこそが“キャリアの転機サイン”かもしれません。
これは実際に私が担当した「27歳・総合商社勤務の営業職・Sさん(仮名)」の話です。
彼は4年目の営業として数々の実績を積み重ねていました。 毎月の数字も安定しており、顧客対応も評価されていた。ある意味、社内でも“優秀な営業”として認知されていた存在です。しかし、そんな彼の口から出てきたのは意外な一言。
「正直、今の業務は“できて当然”になってきた感じがあります。成長している実感はあるのに、このまま同じ仕事を続けていく未来が、ちょっと想像できなくて…」
彼は“過去の自分との比較では勝っている。でも、これ以上の成長の余白が見えない”というフェーズに入っていたのです。
Sさんのように“数字を積み上げてきた人”ほど、次に求めるのは「もっと裁量がある」「より上流から関われる」「自分の意思で設計できる」ような環境です。
例えば──
成長の実感 | そのあとに見えてくる課題 |
---|---|
✔ 難しいクライアント対応を一人で完遂 | 次は“チームや仕組みで動かす経験”がしたい |
✔ 部署のMVPに選出された | 評価は嬉しいけど、「これ以上、何を目指せばいいんだろう?」という天井のある感じ |
✔ 若手育成を任されるようになった | マネジメントの素養を感じたが、仕組みづくりに関わりたい気持ちが芽生えた |
こうした状態を放置すると、「頑張れてるけど、なんか停滞してる気がする」という“成長実感の停滞”に変わっていきます。
Sさんは最終的に、営業からITコンサル企業の“企画職”へポジションチェンジしました。大きかったのは、“経験職種ではなかったけれど、成果と成長のプロセスがきちんと伝わったこと”です。
職務経歴書では、売上や達成率だけでなく、どんな工夫・仕組み化・PDCAを回していたかを可視化しました。
「今は“売る”だけじゃなく“どう仕組みを変えるか”を考える毎日です。あのとき“過去の自分を超えた”という感覚を見逃していたら、今の自分はいなかったと思います。」
転職は、「不満がある人」だけの選択肢ではありません。むしろ、“これまで頑張ってきたからこそ、次のフィールドを選べる”状態にいることこそが強みです。
今、あなたは──
・数字を出せるようになった
・信頼されるようになった
・自分の成長が実感できる
そんな“今の自分”だからこそ、次の環境でさらに高いステージを目指す資格があるのではないでしょうか?
キャリア面談でよく話すのは、「今すぐ転職しなくてもいい。でも“言語化しておくこと”は、未来であなたを助ける」ということです。
・これまで何を乗り越えてきたか
・どんなやりがいに動機づけされるのか
・どこに成長の天井を感じているのか
これを整理しておくだけで、 “必要なときに選べる人”になれます。