「転職してまだ3ヶ月なのに、もう辞めたいと思ってしまう」
そんな自分に、少し罪悪感を感じていませんか?
「せっかく転職したのに」
「まだ早すぎるんじゃないか」
「自分が甘いだけなのでは」
実はこれ、かなり多くの人が経験する“転職三カ月目の壁”です。
今日は、実際に支援したある相談者のストーリーを通して、
転職3ヶ月で感じる違和感との向き合い方をお話しします。
相談に来たのは、27歳の営業職の男性でした。
都内の上場企業で営業をしていて、年収は500万円台。
仕事はできるタイプで、社内評価も悪くない。
ただ、本人はこう言いました。
「このままだと、10年後の年収もキャリアも想像できるんです」
同期の中にはベンチャーに転職して、
2年でマネージャーになった人もいる。
その姿を見て、
「自分も変わらないと」と思い、転職を決意しました。
そして転職。
新しい会社は、成長中の企業。
裁量もあり、スピード感もある。
理想に近い環境でした。
…最初の1ヶ月は。
3ヶ月ほど経った頃、彼はこう言いました。
「なんか、思ってたのと違うんですよね」
詳しく聞くと、こんな状況でした。
・業界の知識が足りず会話についていけない
・成果を出せず焦る
・前職ではできていたことが通用しない
そして、ぽつりと一言。
「正直、もう辞めたいかもしれません」
転職後に起きる心理の流れは、だいたいこうです。
1ヶ月目
「新しい環境だ!頑張ろう」
2ヶ月目
「なんとなく仕事が見えてきた」
3ヶ月目
「…あれ、思ってたよりキツい」
ここで多くの人が
転職三カ月目の壁にぶつかります。
理由はシンプルです。
最初は期待と緊張でアドレナリンが出ています。
でも3ヶ月経つと、
・自分の実力
・会社のリアル
・仕事の難しさ
全部が見えてくる。
つまり、
ようやく“本当のスタートライン”に立つんです。
彼に、こんな質問をしました。
「前職で成果を出していたとき、
何を意識して仕事していましたか?」
少し考えて、こう答えました。
「数字を分解して考えることです」
営業目標を
・顧客数
・提案数
・受注率
に分けて考えていた。
だから成果が出ていた。
そこで彼に伝えました。
「それ、今の会社でも使えますよ」
すると、表情が変わりました。
転職3ヶ月目は、
「向いてないのかも」
と思いやすいタイミングです。
でも実際は違います。
“環境に慣れてきて、自分のやり方を作るタイミング”
なんです。
彼もそこから、
・自分の営業スタイルを整理
・数字管理の仕組みを作る
・提案プロセスを改善
半年後には、チーム内トップの数字を出しました。
もし今あなたが、
「転職3ヶ月で辞めたい」
と思っているなら、
この3つを思い出してください。
前職でできていた人ほど、
ギャップに苦しみます。
でも、それは普通です。
あなたが成果を出したとき、
そこには必ず「型」があります。
それは環境が変わっても使えます。
3ヶ月は、まだ助走期間。
本当の評価は
6ヶ月〜1年で見えてきます。
転職3ヶ月で感じる違和感は、
失敗ではありません。
むしろ、
・環境が見えてきた
・自分の立ち位置が分かった
・改善ポイントが分かった
という、
キャリアの大事な分岐点です。
もし今、
「この転職、間違いだったのかも」
と感じているなら。
一度立ち止まって、
自分の強みと市場価値を整理してみてください。
違和感の正体が分かるだけで、
キャリアの見え方は大きく変わります。
そして、
「辞めるか続けるか」ではなく
「選べる状態」になること。
それが、後悔しない転職の第一歩です。