【何ができるか分からない】と言う人が、実は持っている強み

2025.07.10







1、はじめに|「強みがない」って、本当ですか?

「言われたことはちゃんとやってきた」

「数字は外してない。でも、“武器”って聞かれると詰まるんです」

これは、転職を意識し始めた20代後半の多くの方から聞く言葉です。

まじめに丁寧に働いてきた人ほど、 「成果はチームで出した」「特別なことはしていない」と感じてしまうもの。

でもそれは、“語れる実績がない”のではなく——。

「強みの見つけ方」をまだ知らないだけなんです。





2、結論|“当たり前”が、企業から見れば「欲しいスキル」

あなたが「普通にやってきた」と思っていることの中にこそ、 企業が求めている“信頼の証”が隠れています。


たとえばこんな事例があります。

Sさん(27歳・商社営業)は、最初の面談でこう言いました。 「自分、特に強みとかないんですよ。普通にやってきただけです」 でも話を深掘りしてみると…

  • ◆月間売上は安定して目標達成(未達なし)
  • ◆後輩の資料作成を任され、チーム内で“説明役”に
  • ◆顧客から「○○さん指名でお願いします」と言われるほど信頼を獲得

本人にとっては「日常の一部」でも、企業から見れば再現性ある成果。 これこそが立派な“強み”なんです。





3、自分の強みを言語化する3ステップ

STEP1|「頼られた記憶」から掘り起こす

最初に注目するのは、“誰かから選ばれた”場面です。

  • ◆会議の進行や資料まとめを頼まれた
  • ◆新人から「相談しやすいです」と言われた
  • ◆顧客からの問い合わせが自分あてに集中していた

**そのとき、“何が評価されて”いたのか?**を言語化しましょう。


STEP2|「なぜ任されたのか」を深掘りする

「なぜあなたが選ばれたのか」にこそ、 他人にはない“あなた独自の再現性”が眠っています。


例:

  • ◆丁寧だけどスピードもある
  • ◆論理的で、言葉の選び方が丁寧
  • ◆感情に左右されず、周囲を落ち着かせる

これらは本人にとって“当たり前”でも、企業が最も重視する資質です。


STEP3|成果ではなく「プロセス」に注目する

「表彰歴がないから…」と不安になる必要はありません。 重要なのは「どうやって信頼を積み重ねてきたか」という“過程”です。

  • ◆会議資料を、伝わるように見直していた
  • ◆社内外の関係者を地道に巻き込んでいた
  • ◆新人のサポートを、自分の時間を割いてでも丁寧にしていた

企業は「自走力」や「配慮力」など、 あなたの“動き方”を見ています。





4、面接・職務経歴書で使える「強みのテンプレ3選」

自分の行動パターンを、以下のように変換すると効果的です。

  • ◆「感覚に頼らず、構造を整理して伝えるのが得意です」
  • ◆「全体像を把握し、論点を整理しながら周囲を巻き込むことが強みです」
  • ◆「納期・品質・関係性のバランスを意識しながら、丁寧に仕事を進めています」

これらは“再現性のある行動”として企業側に伝わり、選考通過率にもつながります。





5、まとめ|「何ができるか分からない」は、強みに気づく前兆

「強みがない」と感じるとき、 実はあなたはすでに“気づきの入り口”に立っています。

  • ◆自分にとって当たり前の仕事の進め方
  • ◆まわりから自然に期待された役割
  • ◆成果よりも、積み重ねた工夫や信頼

これらを丁寧にすくい上げて言語化することが、 あなたの“選ばれる理由”になります。





LATEST BLOG